不用品回収業者は危険！？トラブル事例と悪徳業者の見分け方を解説

「不用品回収業者は悪徳で危険な業者が多い」「ぼたっくり業者が多い」このようなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

不用品業者数は年々増えており、それに伴って危険な業者も増えているのも事実です。

しかし、危険な悪徳業者を見分ける方法があり、その見分け方を知っておくだけで被害を防ぐことができます。

そこで、この記事では、危険な悪質業者のトラブル事例と解決策を紹介したあとに悪徳業者を見分ける方法もご紹介していきます。

危険な悪徳業者のトラブルは年々増加傾向にある

国民センターの調査によれば、不用品回収業者の被害相談件数は年々増えており、毎年全国で2000件以上の被害が報告されています。

しかし、このデータは相談件数にすぎず、実際に被害にあった方も含めると相当な被害件数となります。

悪徳業者の手口は様々で、トラブルの実例は次の章で詳しく解説していきます。

悪徳な不用品回収業者のよくあるトラブル事例5件

悪徳な不用品回収業者は増加傾向にありますが、トラブルの事例から手口を知っておくことで、トラブルを未然に防げることがあります。

よくある業者の手口と対策方法をご紹介していきます。

事例1：拡声器を使って無料回収の巡回をしていた業者に高額請求された

不用になった電気製品等を無料で回収するとアナウンスしながら巡回していた業者にパソコンとプリンタの回収を頼んだら2万円請求された。業者の態度に恐怖を感じて払ったが、無料と言っていたのに高額で納得できない。

参照：埼玉県HP：「廃品回収業者とのトラブルにご注意！」

無料回収という甘い言葉から回収料金を取るパターンです。

この「無料」という言葉に騙される人も多く、無料回収から高額請求されたという被害者が年々増えています。

トラブルに合う前に、業者がガソリン・時間・労力を使ってまで無料で回収する理由を考えてみましょう。

業者側も転売できそうな物や有価物（鉄・銅）などの利益が生まれない物を無料で回収することはしません。

このような無料回収業者の利用は控えるようにしましょう。

事例2：事前の見積り額とは違い現場で4倍の金額を取られた

ネットで見つけた業者に不用になったソファーの回収を申込んだ。事前の見積もりでは1万円だったのに、回収に来た業者が実物を見て4万円になると言った。その場で仕方なく応じたが、あとで自治体の回収なら見積りの数分の1の料金になるとわかった。料金は支払済だが減額可能か。

引用：日野市「不用品回収サービスのトラブルにご注意！」

事前に電話・メールなどのいずれかの方法で見積りをした後に、実際の現場では高額請求をするパターンです。

見積り時には1万円だったはずが、現場で作業費用やその他の追加料金を請求されたなどのケースが多発しています。

このような悪徳業者の場合は、見積り時に曖昧な表現を使うことも多く正確な見積り金額を言わないという特徴があります。

見積り時にメールであれば追加料金の有無をしっかり確認しておき、電話の場合は音声を録音しておきましょう。

見積り時に曖昧な見積り金額を提示してくる業者の利用は控えてください。

事例3：一人暮らし一部屋分の回収を頼んだら10万円請求された

悪徳不用品回収業者にお金を渡してしまいました。
知人が先日引っ越しの際に出た不用品を業者に依頼して回収してもらったそうなんですが１人暮らしの一部屋の不用品で10万円を請求されました。
エアコンやブラウン管テレビもあり多少は高くなるとしても相場で調べても5万でも高いぐらいだと思いました。
その場では相場でこれくらいどこに頼んでもこれぐらいは請求しますと言われて払ってしまったそうです明らかにまともな業者じゃないと思いますがどうするべきでしょうか
知人は消費者センターに相談してもし法的なやりとりになったら嫌がらせをされないか心配で高い勉強代として納得すると言っています
あと電話番号と住所を知られてるのでさらに追加の処分代とか請求して来ないか怖がっています。以前にトラブルに合われた方などいらっしゃいましたらアドバイス欲しいです

引用：Yahoo知恵袋

不用品回収業者の料金相場を知らない人に対して高額請求するパターンです。

悪徳業者は、利用者とのやり取りの中で様子を伺っています。

特に初めて不用品回収を利用する方は料金の相場を知らない方も多いため、高めの金額を提示されることもあります。

このような場合は、1社の見積り金額を鵜呑みにせず3社以上の業者から見積りを取るようにしましょう。

3社以上から見積り金額を取ることで、明らかに高い業者などを見抜くことができます。

事例4：回収後に不法投棄されていた

「安く回収します」と案内され、リサイクル料金を支払って家電を回収してもらったら、翌日、近くの空地に回収されたはずの家電がそのまま投棄されていた。

引用：大網白里市「違法な不用品回収業者にご注意ください！」　

利用者から回収料金やリサイクル料金を受け取って回収した後に、業者が不法投棄するパターンです。

このようなケースでは、回収業者に依頼したという証拠がないため利用者側が罪に問われる可能性があります。

不法投棄を行う業者の特徴は、無許可で回収している場合がほとんどなので、許可を持たずに処分を行っている業者は利用しないようにしましょう。

事例5：高額な金品が盗まれた

廃品回収業者に装い家に入り込み宝石などの話に、目を離した隙に宝石や指輪が無くなっていた。

福岡県では2020年に入って59件もの被害が出ていて、前年同時期に比べ20%も増加している。

引用：FNN：プライムオンライン

不用品回収業者として家に入り込み、利用者の隙を見て宝石や指輪を盗む悪質なパターンです。

このような業者は、訪問販売のように業者側から家を訪ねてくるケースが多く、不用品を回収する口実で家に上がり込みます。

回収を行い、業者が帰った後に盗まれていることに気づくことや実際に気づかないという方も多いでしょう。

被害に合わないためにも、家に訪ねてくるような不用品回収業者はいくら安くても利用しないことです。

特に高齢者など弱い立場の人が狙われやすいので注意しましょう。

事例6：トラックに積み込める量でトラブルに

ポストに入っていたチラシを見て電話をかけ、不用品回収を依頼した。2トントラック詰め放題となっていたが、載せることができるのは荷台の囲いの高さまでと言われた。囲いの高さは30センチで、トラックには一般廃棄物処理業の許可はなかった。チラシの内容と違うため回収を断るとキャンセル料を取られた。

引用：仙台市HP

トラックの積載量を少なくし、高額な請求をするパターンです。

トラックの荷台に積み込む最大積載量が決まっており、業者によってギリギリまで積んでくれる業者もいれば積載量を少なくし、上のプランを進めてくる悪質な業者もいます。

通常、優良業者であれば板で壁を作り、積み荷いっぱいに不用品を積み上げてくれますが、悪徳業者は積み込める量が通常の1/3などかなり悪質です。

このように積み込める量でトラブルが起こらないためにも、事前にどのぐらいの物量が積めるか確認しましょう。

• 軽トラックであれば積載量は2.5㎡
• 1.5トラックであれば積載量は4.5㎡
• 2tトラックであれば積載量は7㎡
  参考：トラッシュアップ東京：料金ページ

こんな不用品回収業者には注意！悪徳業者の特徴

危険な業者を利用しないためにも、以下の項目に当てはまる業者を利用するのはやめましょう。

悪徳業者にはどんな特徴があるのか。1つずつ解説していきます。

拡声器を使ってトラックで巡回している

拡声器を使って、住宅街を巡回している業者には注意が必要です。

全ての業者が無許可という訳ではありませんが、かなりの高確率で悪徳業者と思っていても良いでしょう。

巡回している業者はトラブルになるケースも多いため絶対に利用を控えてください。

空き地などで回収品を集めている

空き地などに看板を立てて、回収を行っている場所は危険です。

このような場所で処分をすると、処分した側が罪に問われる可能性があります。

「放棄した後に火災が発生した」「山奥に不法投棄された」など犯罪につながるケースもあるため、このような場所での処分は絶対にやめましょう。

会社の住所や連絡先が分からない

会社の住所や連絡先が分からない業者も危険な業者に当てはまります。

会社の住所を調べる場合は、Googleなどで会社名を検索して「所在地がしっかりしているか？」「電話番号も登録されているか？」などしっかり調べましょう。

調べても出てこないような業者も、悪徳業者の可能性が高くなります。

トラブルに巻き込まれないためにも絶対に利用しないようにしましょう。

無料回収を強調している業者

HPやチラシ。住宅街を巡回している不用品回収業者で無料と謳っている業者は危険です。

業者側も利益を生むために回収を行っており、業者側が儲かるようなしくみになっています。

では、何故無料で回収を行う場合があるのか？

それは、回収したものが「転売できそうな物」「有価物（鉄・銅）として価値があるもの」この2つに該当する場合は無料で回収してもらえることもあるでしょう。

しかし、ほとんどが、回収料金を取られるケースが多く、トラブルや被害が多いのも無料回収業者になります。

無料回収業者は「会社としての実態がない」「無許可で回収している」など被害に合う可能性も高くなります。

トラブルを避けるためにも無料回収業者は利用しないようにしましょう。

チラシを配る無料回収業者についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。

見積り金額が曖昧

見積り時に、曖昧な金額を提示された場合は注意が必要です。

このパターンで高額請求されたという被害者も多く、見積りが曖昧な業者は利用を控えましょう。

優良業者であれば正確な金額を提示してくれるので、見積り金額がしっかりした業者のみ選ぶようにしてください。

優良業者の特徴もしっかりと知っておく

悪徳業者の被害に合わないためにも優良業者の特徴も知る必要があります。

以下の4つの条件を満たす業者であれば、高確率で優良業者と言っても良いでしょう。

• 所在地がしっかり明記されている
• Googleの口コミ評価が良い
• 一般廃棄物の許可を持っている
• 電話やメールでも明確な見積りを出してくれる。

この4つの条件以外にも見分け方のポイントがあります。

優良業者の選び方を知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。

危険な悪徳業者の被害にあったときの対処法

万が一悪徳業者の被害にあったりした場合は以下のように対処しましょう。

消費者センターへ連絡する

高額請求やその他の悩みがある場合は、お住まいの地域の自治体の消費者センターにご相談ください。

電話番号などが分からない場合は、消費者ホットライン（188）に電話するとお住まいの地域の消費者センターに繋がります。

ナビダイヤル経由となりますので、通話料定額プランの対象外になります。通話料をかけずに電話をかけたい方は、お住まいの地域の自治体で消費者センターの番号を確認しましょう。

消費者ホットライン
消費者ホットラインHP
番号：188
受付時間　平日10〜12時/13〜16時

脅迫などがあった場合は警察に相談する

詐欺や脅迫。盗難などにあった場合は警察に相談しましょう。

その際には、必ず業者側の連絡先や領収書などを控えておいてください。

危険な不用品回収業者まとめ

危険な悪徳回収業者のトラブル事例や見分け方をご紹介していきました。

優良業者と悪徳業者の見分け方を知っているだけで被害に合う可能性を大きく下げることができます。

少しでも怪しいと思った時は、絶対に利用しないようにしましょう。

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